
また活動資金は、会費が主な資金である。またイベントによっては募金を募ったり、行政からの委託イベントであれば、補助金を受けている。助成金についても、福岡県国際交流協会、福岡市国際交流センターから、プロジェクトベース、イベントベースで助成を受けており、1996年度日本財団からも助成を受けている。 当会は他の類似の団体との水平的交流はほとんどなく、福岡県国際交流協会等との連絡をつうじて、情報を取得しているのが現状である。 ?B地域社会・コミュニティとのかかわり 小さな国際交流の会はボランティア組織として活動して10年になる。その間の活動実績に対する評価と、スタッフの行政、地域への働きかけが実り、福岡市を中心とする地域杜会からの理解は得ている。当会では地域社会からの理解と円滑な連携を得るために、まず、ある特定の地域に対してピンポイント的に、活動を展開できるよう働きかけている。その際に地域の自治会、青年会、老人会等への働きかけによって、複数の有力な意思決定者に理解を得ることを目標としている。そしてその域内での活動内容が認められるようになると、活動エリアを拡大した全市的な活動が可能となり、そのような活動がいったん成功すると、今度は別のある特定の地域が動き出し、その地域での活動を支援してくれるようになる。こうしたある種マーケティング的な戦略をもって、自らの活動範囲を拡大し、地域社会からの理解、評価を得ているのである。もちろんその背後に、会を支えるボランティアスタッフの苦労があることは言うまでもない。 (c) あそび塾 ありぎりす15) ?@組織のマネジメント ありぎりすは福岡に事務所を置き、キャンプを中心とした野外活動をつうじて、小中学生児童に学校では体験できない、チームワークや協働、忍耐等の精神を身に付けさせることを目的としたボランティア組織である。教員経験者を中心に組織され、1990年6月に発足した団体である。活動を支えるスタッフ、参加児童ともに福岡市を中心に集まってはいるが、活動場所は福岡県内をはじめとする九州一円であり、あるいはイベントによってはアジア諸国まででかけることがある。最近では宮崎県にも支部を設置し、スタッフを置き児童を集め活動している。 ありぎりすは完全なボランティア組織である。最高意思決定機関に理事会を設け、スタッフはその責任の度合いから3段階に分けられている。そしてありぎりすに参加している会員の児童は現在100名前後(小1〜中3)である。
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